初音ミク総研

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初音ミクを研究した文献要約《ユリイカ Vol.1》

初音ミクの記号性というのは、生身の人間だから持っている良さ、逆に言えば、生身の人間が持たざるを得ない良さを全部排除した存在なんです。そこが受け入れられたのだと思います。

             佐々木渉/クリプトンフューチャーズ サウンドデータベース開発

         『ユリイカ』(08年12月)「生みの親が語る初音ミクとアングラカルチャー」

 

オナホールで有名な典雅さんに、初音ミクを作ったことについて、人づてに褒められたことがあったんですよ。すごく嬉しかったんですね。「典雅さんにシンパシーを感じる」と言うと誤解が生じると思うんですけど(笑)、「今後、アンドロイドや人工人間の理想的なパーツはどうなっていくんだろう?」という部分を真剣に考え、行き着いた先の真実に向かおうとしている部分では、すごくシンパシーを感じています。

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         『ユリイカ』(08年12月)「生みの親が語る初音ミクとアングラカルチャー」

 

初音ミクを通じて、これまで聞いたことのないマニアックな音楽に触れることができた人が多く生まれたのならば、文化として貢献できたのかもしれない。

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         『ユリイカ』(08年12月)「生みの親が語る初音ミクとアングラカルチャー」

 

(プロトタイプの初音ミクの)イラストのラフを貰った時、最初は女子高生の格好をしたものと、アンドロイド然としたものがあって、「これが歌うと言われても困るよなあ」なんて思ったんですよ(笑)

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         『ユリイカ』(08年12月)「生みの親が語る初音ミクとアングラカルチャー」

 

 (ニコ動の「はちゅねみく」動画について)昔でいうフリー・ジャズみたいなものですよ。フリー・ジャズのことを、作り込みの甘いジャズとは言わないじゃないですか?

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         『ユリイカ』(08年12月)「生みの親が語る初音ミクとアングラカルチャー」

 

ミクはミクとしてそーっとしておこうというか、あれは事件・事故の類で良いのかもなあとも思ってはいて。(中略)3年くらいしたら「初音ミク? そんなのもあったね」で良いんですよ。

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         『ユリイカ』(08年12月)「生みの親が語る初音ミクとアングラカルチャー」

 

 

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