初音ミク総研

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「マジカルミライ2017」Blu-rayが少し不満な出来の訳

1月10日発売の「マジカルミライ2017」、届きました。

 

www.jvcmusic.co.jp

 

初音ミク生誕10周年、マジカルミライ開催5周年という節目の1作。

集大成的なものを期待される今作は、結論からいうと、良い出来です。

買って損のない一品。

それは間違い無いのですが、なんだろう、ちょっと物足りなさがあったのも正直な感想。

というわけで、ブログ主なりに、その辺りを述べてみる。

 

まず、シリーズとしてではなく単体として、つまり「初見」のつもりで評価したい。

色々な文脈や背景を無視して、「映像作品としてどう?」という評価。

これについては特に問題なし。

アマゾンでは一部「客の後頭部が映りすぎ」「バンドメンバーは映らなくていいのに」みたいな意見が散見されたが、そんなに気にならなかった。

むしろバンドメンバーの紹介が、これまで割と淡白に行われていたのが、スクリーンを利用したコミカルな演出とともに行われるようになり、最後にシームレスに初音ミクに繋がっており、ブログ主はこれを「進化」として評価したい。

この辺りは見る者の趣味や感性に左右されるだろうが、ブログ主は、本作くらいのバンドメンバーのカット、観客のカットはライブ感を盛り上げるためには、あってしかるべきだと思う。

欲を言えば、「ライブバージョン」と「初音ミクだけ見るバージョン」が切り替えられればベストだけどさ。

画質、音響については特に問題なし。大きな進化もないけど、画質が悪くなったこともない。

なので、初見の方にとっては、本当にオススメできる作品だと思う。

 

さて次に、今までのシリーズを踏まえての感想だが、ここで少しだけ、個人的に不満というか、物足りなさがあったので、2つ述べる。

 

1つは、オープニング曲。

「ミックミクにしてあげる」。

これがオープニングか〜、と、正直テンションが下がった。

この曲は好きな曲だし、今回に合わせてチューニングされ、素敵である。

素敵である、が、なぜ今この曲がオープニングなのか。

マジカルミライは「未来」と銘打っているだけに、未来感が欲しい。

なのに、10年前の曲がオープニング曲。

会場の盛り上がりの様は熱気につつまれていたが、個人的には物足りない。

なぜこの選曲になったのか、2つ理由があるのではないか。

1つは、10周年の総括的なものにしたい思いがあったから。

ただ、それなら「感謝祭」と「ミクパ」を開催したように、今回も、

「(通常の)マジカルミライ」と「10周年感謝祭」を分けて開催し、

前者は従来通り新しいものを、後者は総集編的な(ミックミク的な)ものにすればよかったのではないか。

そんなパワーは今ないのかもしれないが、「新しいもの」と「総集編」的なもののバランスが、いまいち悪い気がした。

もう一つの理由は、これは全く個人の趣味の問題だが、「砂の惑星」のノリがいまいちだから、ミックミクがオープニング曲になったのではないか。

 

砂の惑星」は悪い曲ではないが、元気にのれる曲ではない。

「マジカルミライ2016」のテーマ曲でありオープニング曲「39ミュージック」はまさにオープニングにふさわしい盛り上がれる曲だったし、それと比較しても、「砂の惑星」のせいではないかと考える。

いっそのことオープニングは、シンギュラリティかデコレーターでもよかったかな。

 

もう一つの不満点。

ラストの初音ミクの「泣き」。

事前にそういうシーンがあることはネットで知っており、賛否両論であることも承知していて鑑賞したが、ブログ主の感想も「否」であった。

 

初音ミクには元気に「これからも頑張るよ!」と言ってもらったほうがよかったかな。

シクシク泣かれるのは、なんだろう。AKB48の卒業イベントとかの影響なんだろうか、あまり好きじゃなかった。

 

ということで、全体的には楽しめるいい作品だけど、所々、不満が残る感想でした。

 

ではでは。