待望のまらしい新アルバムが9月発売なのでポチった
恥ずかしながら告白すると、ブログ主は10年ほどピアノを習っていた。
プロとか音大とかもちろんそんなレベルには全くかすりもしない、
ただの趣味レベル。
でもそんな縁で、ピアノは好きな楽器である。
リチャード・クレイダーマンな本格的なピアニストの曲は聞くことがなかったが、
坂本龍一や久石譲の曲は好きだし、最近だと上原ひろみも好きだ。
ただ、彼らの曲は好きだけれど、彼らになりたいとは思ったことがない。
まらしいは違う。
私はまらしいの曲を聴いて、彼になりたいと思った。(絶対になれないけどね)
この曲を、あの次元で引けたら、どんなに最高な気分だろうか。
初音ミクフアンの方には説明はあまり不要だと思うが、
まらしいはボカロやアニメ曲などを中心に演奏薄ピアニストだ。
念のため一例を挙げておく。
先に述べた通りブログ主はピアノを弾ける人種の最下層にいるわけだが、
それでも断言できる。
この人の演奏技術は尋常ではない。
神に与えられた才能と圧倒的な譜面さらいの努力がなせる技だ。
そして、かつてならこのクラスの人がアニソンやボカロの曲を弾くことはなかった。
バッハやショパンを好み、決してテレビやネットで流れている曲には近づかなかった。
今もほとんどがそうだが、その中でまらしいは、そこにやってきたのだ。
中途半端な技量の演奏家がこれをやると、むしろ痛々しい。
気恥ずかしく「いやあ、小遣い稼ぎのためにやってます」みたいになる。
出来上がったものも、まあ、微妙になる。
演奏する方も、フアンの方も、どちらも「なんだかな」となる。
しかしまらしいレベルの演奏になると、ボカロフアンが感動するのは言わずもがな、
従来のピアノフアンでさえ、その完成度と技量は認めざるを得ないだろう。
逆に、まらしいにとっても、この時代に生を受けたことは僥倖だったのではないか。
彼が自分のオリジナル曲を作ったり、ピアニストとして大成するかはわからないが、
ボカロの演奏という誰もやらなかったジャンルを切り開いたことで世界的に有名になったことは事実だし、初音ミク登場前に彼が円熟期を迎えていたら、彼の人生も違ったものになっていたと思われる(その方が大成した可能性もあるけど)。
いずれにせよ、9月の発売が楽しみだ。
これまでiTunesで個別に何曲か購入して聴いていたが、まとまったアルバムは初めてなので(色々ごった煮のアルバムはあるけど)、買ったらヘビロテ間違いなしだ。