初音ミク総研

初級者のための解説や曲・DVDの紹介他。視聴専門だよ。

待望のまらしい新アルバムが9月発売なのでポチった

www.subcul-rise.jp

 

恥ずかしながら告白すると、ブログ主は10年ほどピアノを習っていた。

プロとか音大とかもちろんそんなレベルには全くかすりもしない、

ただの趣味レベル。

でもそんな縁で、ピアノは好きな楽器である。

リチャード・クレイダーマンな本格的なピアニストの曲は聞くことがなかったが、

坂本龍一久石譲の曲は好きだし、最近だと上原ひろみも好きだ。

 

ただ、彼らの曲は好きだけれど、彼らになりたいとは思ったことがない。

まらしいは違う。

私はまらしいの曲を聴いて、彼になりたいと思った。(絶対になれないけどね)

この曲を、あの次元で引けたら、どんなに最高な気分だろうか。

 

初音ミクフアンの方には説明はあまり不要だと思うが、

まらしいはボカロやアニメ曲などを中心に演奏薄ピアニストだ。

念のため一例を挙げておく。

www.youtube.com

 

先に述べた通りブログ主はピアノを弾ける人種の最下層にいるわけだが、

それでも断言できる。

この人の演奏技術は尋常ではない。

神に与えられた才能と圧倒的な譜面さらいの努力がなせる技だ。

 

そして、かつてならこのクラスの人がアニソンやボカロの曲を弾くことはなかった。

バッハやショパンを好み、決してテレビやネットで流れている曲には近づかなかった。

今もほとんどがそうだが、その中でまらしいは、そこにやってきたのだ。

 

中途半端な技量の演奏家がこれをやると、むしろ痛々しい。

気恥ずかしく「いやあ、小遣い稼ぎのためにやってます」みたいになる。

出来上がったものも、まあ、微妙になる。

演奏する方も、フアンの方も、どちらも「なんだかな」となる。

 

しかしまらしいレベルの演奏になると、ボカロフアンが感動するのは言わずもがな、

従来のピアノフアンでさえ、その完成度と技量は認めざるを得ないだろう。

こうした派生は、初音ミクの、初音ミクたる所以である。

 

逆に、まらしいにとっても、この時代に生を受けたことは僥倖だったのではないか。

彼が自分のオリジナル曲を作ったり、ピアニストとして大成するかはわからないが、

ボカロの演奏という誰もやらなかったジャンルを切り開いたことで世界的に有名になったことは事実だし、初音ミク登場前に彼が円熟期を迎えていたら、彼の人生も違ったものになっていたと思われる(その方が大成した可能性もあるけど)。

 

いずれにせよ、9月の発売が楽しみだ。

これまでiTunesで個別に何曲か購入して聴いていたが、まとまったアルバムは初めてなので(色々ごった煮のアルバムはあるけど)、買ったらヘビロテ間違いなしだ。

 

マジカルミライ2016は欠点のないBlu-Ray。買いですわ。

 

https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/91bJ8%2BfrtJL._SY445_.jpg

 

 

先に結論から言おう。

マジカルミライ2016のブルーレイ(DVD)は、

「買い」です。

ミクフアンにとっても、ミク初級者にとってもお勧めの、

誰でも楽しめる完成度の高いパッケージです。

 

ブログ主はコンサート会場に足を運んだことがない、

家庭内視聴専門家だが、

ひょっとしたら昨年の「2015」も、

会場のクオリティーは「2016」と同じだったかもしれない。

しかし、ブルーレイの出来に関して言えば、

「2015」は欠点が多く不満が募り、

「2016」はそれらが解消された秀作と断言できる。

 

「2015」との比較で述べると、格段によくなったのはカメラワークである。

一言で言うと、ミクさんをしっかり観れるのだ。

「何を基本的なことを」と思われるかもしれないが、

実は「2015」ではこれができていなかったのだ。

初の武道館コンサートということでスタッフが舞い上がったのか、

ミクさんより、会場全体をカメラで収めようという意図が出でしまい、

「武道館ライブ」鑑賞はできても「ミクさん」鑑賞ができない作品になっていたのだ。

具体的に言うと、ロングショットを多用し、目まぐるしくカットが変わり、

なぜか振り付けのいいところでバンドのアップとかになる。

ゆっくりとミクを愛でることができなかったのだが、

「2016」ではこの点が完璧に修正されている。

十二分にミクさんの歌と踊りを堪能できる1枚だ。

 

あと「実存感」が素晴らしい。

中2の娘と一緒に鑑賞したが「そこに〝いる〟としか思えない」との意見で一致した。

この実存感は、昨年からプロジェクターの数を増やしていることから

可能になったものだと思われる。

ただし「2015」は、編集のまずさから、それが生きなかった。

今もフアンの評価が高いブルーレイ「2013」は、

曲目やカメラワークなど、ブログ主にとっても満足できる一品だったが、

光学的な演出が多用され、そのためにミクさんがかすれてしまうことが残念だった。

「2016」でも光学的な演出がバンバンなされている。

でも、ミクさんは超クッキリ。

「これは映像なんだ」と改めて意識しないと、「そこにいる」としか思えない。

正直に言うと、やや解像度が荒くなったり、ロングショットでボケてしまうところもあるのだが、もはや「誤差」程度と言えよう。

初音ミクのブルーレイとしては、一つの到達点にたどり着いた作品となった。

 

さて、タイトルで「2016」は「欠点のない」と書いた。

裏を返せば、「欠点」はないが、「改良の余地」は、まだある。

演出上の「物足りなさ」は、少し感じた。

昔の「ミクパ」や「感謝祭」の頃の方が、例えば曲から曲へと繋ぐ間の演出で、

色々工夫が凝らされていた。こういったものが、あまり見られない。

また、セットも、ソロで歌う際には、やや「ポツン」とした感じがある。

この辺り、なんとかもう少し賑やかにできる余地はあるはずだ。

 

とは言え、これらは「プラスアルファ」の加点部分である。

基本点は、「2016」で、ほぼ満点が取れたと言っていいだろう。

 

この基本を維持しつつ、「2017」以降の「加点」を期待したい。

 

 

 

 

 

 

日本最年長ボカロP、死す

残念なニュースだ。

シンセサイザー奏者の冨田勲氏が亡くなられた。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

音楽業界やシンセサイザー界隈の人々にとって冨田氏は「レジェンド」と言える実績の持ち主だが、初音ミクフアンにとっても、忘れられない人である。

イーハトーヴ交響曲』で初音ミクソリストに起用したのが、冨田氏だ。

 

ascii.jp

 

すでに名声を得ている80歳を超えた音楽の大家が

初音ミクに真剣に取り組んだ、ということだけでもすごいことである。

 

イーハトーブ交響曲』が初音ミクフアンにとって、

受け入れられるものか否かは、重要な問題ではない。

世界的に見ても電子音楽の大家である冨田氏が、まじめに、野心的に、

音楽の新しいシーンを切り開こうとしての取り組みだったことは、

長く語り継ぐにふさわしい功績だと言えるだろう。

 

これは、客寄せのために音楽番組で初音ミクに歌わせるとか、

小⚪︎哲哉が初音ミクで曲を作るとか、安⚪︎奈美恵がコラボするとか、

そういう次元の取り組みとは明らかに異なる。

初音ミクの社会的地位を、大きく高めた偉業だ。

 

その冨田氏が亡くなったことに哀悼を表したい。

と同時に、本年11月に予定されていた『ドクター・コッペリウス』が心配だ。

これは、冨田氏が再度初音ミクに真剣に取り組んだ交響曲になるはずだった。

 

www.dr-coppelius.com

 

どこまで完成しているのかは知る由もないが、

「どうか、無事上演できるレベルにはなっていてくれ」

と願わずにはおれない。

 

初音ミクの「R3」は何がすごいの?

N響初音ミクのコラボを見た。

まずは、この企画を立案し、実行した皆さんに謝辞を申したい。

おつかれさまでした&ありがとうございました。

 

だが、しかし。

個人的にはいろいろ残念な気持ちになった。

 

わかってる。

ブログ主が勝手に妄想して期待値を上げていただけだ。

勝手に盛り上がって、勝手に落胆しているだけである。

その証拠に、ツイッター上でも、なかなか今回のコラボは好評だ。

みなさん、ご満足頂けているようである。

でも、ブログ主は本心から、がっかりした。

 

がっかりしたのは、曲や音に対してではない。

「ハジメテノオト」は「ま、あんな感じだろう」という予想の範疇だ。

そう書くと、とりたてて感動していないように思われるかもしれないが、

そのとおり。

これまで聞いてきた「ハジメテノオト」が、オーケストラ演奏になったからといって、

感動が何倍かになったかといえば、ブログ主は、そうは感じなかった。

平常運転でいい歌である。

 

何にがっかりしたかといえば、ミクさんの映像だ。

がっかりポイントは、何点かある。

 

その1。

ミクさんの映像、奥まったところにあるんだね。

これはある意味、仕方がない。

あの規模のオーケストラをはけるわけにはいかないから。

でも、客席からは、さぞ小さく、こじんまりとしか見えなかったことだろう。

 

その2。

ミクさんの映像、なんか、画質がよくない。

ブルーの色が全体にかかっていて、解像度もいまいちで、薄暗く、

「そこにいる感」が乏しかった。

 

その3。

これが一番の不服かもしれないが、「R3」って、結局なんだったの?

誰か、「おお、さすが『R3』だ!」と感動した人、いるのかな。

事前の告知だと、リアルタイムで状況に対応できるような説明になっていた。

だからてっきり、もう少しそれがわかる何かがあると期待していた。

しかし、少なくともブログ主にとっては、何も起こらなかった。

普段のマジカルミライ他と、明確に動きや反応が違っていたところを、

確認することはできなかった。

 

ひょっとしたら歌い終わってから何かあるのか、と思った。

たとえば、司会者や楽団員、客席とのやりとりがなされる、とか。

だが、それもなかった。

何もせず、ただ去っていった。

 

http://image.itmedia.co.jp/news/articles/1604/07/yx_miku_01.jpg

 

まあ、そうだよな。

そんなことをやってしまうと、

ミクさんがタートルトーク化してしまうよな。

 

http://blog-imgs-74.fc2.com/t/o/k/tokyo999888/20090926060541d01.jpg

 

ブログ主はミクさんもタートルトークも大好きである。

ただ、ミクさんがタートルトークになってしまうのは、ダメだと思う。

 

さて、話を元に戻して。

R3の何がすごかったのか。

誰かわかるひとがいれば教えて欲しい。

 

昨日の番組を見た範囲では、

「何かやってるみたいなんだけど、これって、劣化してない?」と、

落胆と不安しかない。

 

番組を見終わってブログ主と娘(中2)は、

「抽選に漏れても、まあ、これならよかったね」

と締めくくり、眠った。

 

 

 

 

【業務連絡】NHKに初音ミクが登場するので録画予約をお忘れなく。

ブログ主が抽選に漏れた『N響 CLASSICS×POPS with SPECIAL ARTISTS』の

オンエアの日時が発表された。

 

http://blog.piapro.net/wp-content/uploads/2016/04/P1604071-1.jpg

 

 

NHK総合 2016年4月9日(土) 22:30~23:44

 

曲目は「ハジメテノオト」で、

 

曲のアレンジも、モーツァルト風やベートーベン風、ブラームス風など、ブロックごとに『それっぽい』アレンジをしています

             by佐渡岳利エグゼクティブプロデューサー

 

とのこと。

ちょっと全然イメージがわかない。

聞いてみるしかないか。

 

あと、今回はただ歌うだけでなく、映像(演出?)面でも進化がありそう。

公式ブログには

弊社が開発した、リアルタイムで3DCGと歌声をコントロールするシステム、「R3」を使用し、事前に収録された「初音ミク」の3DCGモーションや歌声にあわせてオーケストラが演奏するのではなく、「初音ミク」が指揮者に合わせてリアルタイムに歌い・踊ります!!
指揮者の指示するテンポの変化・揺れ・加減速にも対応し、オーケストラと一体化したコンサートを実現!

と書かれている。

こちらもちょっとよくわかんない。

 

「R3」なるものがどの程度のものなのか、

それが今後のマジカルミライなどイベントのみならず、

初音ミクのコンテンツにどのような影響を及ぼすのか、

今から興味深い。

 

初音ミクを研究した文献要約《ユリイカ編Vol.4》

年齢16歳。身長158センチ。体重42キロ。コンセプトは、未来的なアイドル。クリプトンフューチャーメディア社が用意した初音ミクの公式設定はこれだけである。

 

有村悠(ライター)

 

 

初音ミクの歌声はチューニングを怠ると、中途半端に裏返ったような奇妙な響きになる。『恋するVOC@LOID』などの本格的なオリジナル曲が登場する以前は、その頓狂な声をネタ的に楽しむ動画が多く、そこから初音ミクをアホの子と見做す動きが生じた。

 

有村悠(ライター)

 

 

あらためてその魅力について一言でまとめていえばそれは〝可能性〟だと思う。その可能性を引き出す要素の一つに挙げられるのが、二次創作キャラクターを自由に生み出せるユーザー、企業双方の許容性の高さやVOCALOIDを持っていなくても絵や技術知識などで参加できる間口の広さ、先端技術をエンターテインメントに昇華できる懐の広さといった「自由度の高さ」である。

 

 

UGK(イイアクセス管理人)

 

http://ecx.images-amazon.com/images/I/41V30DGZxvL.jpg

ニコニコ超会議でミクさんが中村獅童と共演するとのことの不安と期待

www.itmedia.co.jp

 

ニコニコ超会議2016で、初音ミクが歌舞伎に挑戦するらしい。

まあ、ドワンゴの本社が歌舞伎座タワーにあるのだから、

いずれこういうコラボはあるんじゃないかと思っていたが、やや心配だ。

小説「千本桜」は読んでないのでどんな話かはしらないが、

ブログ主は、初音ミクの「千本桜」という曲は使い所が難しいと思ってる。

インパクトのある曲だが、そのぶん「なんじゃこれ?」と思われる率も高い。

もう少し一般の人にもなじみやすい曲があるのに、

千本桜を最初に聞いたためにボカロに対して「厨二病みたいな歌でしょ?」みたいな偏見を持たれかねない。

ただ、歌舞伎とコラボするのは悪いことだとは思わないし、

歌舞伎ならやっぱり千本桜が親和性が高いので、しょうがないかなと思う。

 

一方で期待もある。

今回、NTTの「kirali!」という最新音響技術が導入されるとのこと。

www.ntt.co.jp

こういう、日本の最新技術を初音ミクを使って実験&実証していくことは、

どんどんやってほしい。

いずれVRが普及すれば、遠隔地で臨場感あふれる音響を楽しむニーズは高まるだろうし、たとえば「マジカルミライ」を自宅で現地並みに楽しむこともできるようになるだろう。

もちろん、初音ミクに限らない用途でも有望な技術だ。

初音ミクがそうした技術実証の役に立てる、というのは、ミクフアンとして嬉しい。

 

また、今回の初音ミクと歌舞伎のコラボについて、一つだけ願いがある。

やるなら単なる話題作りでなく、真剣にやってほしい、ということ。

イーハトーブ交響曲」は、すごく真面目な取り組みだった。

www.youtube.com

これが興行的に成功だったかどうかはさておき、

真剣に取り組み、初音ミクの社会的地位を向上させたことは疑いようがない。

願わくは、このような意義あるコラボであってほしい。