初音ミク総研

初級者のための解説や曲・DVDの紹介他。視聴専門だよ。

祝、ヨーロッパ公演決定! この勢いで東京五輪アンバサダーもミクさんに任せろ(笑)

headlines.yahoo.co.jp

 

いやあ目出度い。

12月にヨーロッパ公演が決定しました。

ついにミクさん、欧州進出です。

文化芸術に目の肥えたヨーロピアン達がどのような反応で迎え入れるのか、

今から楽しみです。

あと、この手の海外公演ではマジカルミライではおざなりにされがちな

過去の名曲が最新のCGで再演されるんですよね。

ブログ主としては今からブルーレイが楽しみです。

 

今、世の中はTOKIOの話題で持ちきりです。

山口メンバーが抜けてしまった今、

2020年の東京五輪パラリンピックアンバサダーは、どうするのでしょうか。

今更他のアイドルを立てても、彼らもやりづらいですよね。

そんな時こそ、初音ミクにお任せ!

余計な感情、人間関係のしがらみは一切ありません(笑)

しかも明日から24時間365日フル稼働可能。

安倍首相のマリオよりも絶対ウケるから、ぜひトライして見てほしいなあ。

 

 

 

 

「マジカルミライ2017」Blu-rayが少し不満な出来の訳

1月10日発売の「マジカルミライ2017」、届きました。

 

www.jvcmusic.co.jp

 

初音ミク生誕10周年、マジカルミライ開催5周年という節目の1作。

集大成的なものを期待される今作は、結論からいうと、良い出来です。

買って損のない一品。

それは間違い無いのですが、なんだろう、ちょっと物足りなさがあったのも正直な感想。

というわけで、ブログ主なりに、その辺りを述べてみる。

 

まず、シリーズとしてではなく単体として、つまり「初見」のつもりで評価したい。

色々な文脈や背景を無視して、「映像作品としてどう?」という評価。

これについては特に問題なし。

アマゾンでは一部「客の後頭部が映りすぎ」「バンドメンバーは映らなくていいのに」みたいな意見が散見されたが、そんなに気にならなかった。

むしろバンドメンバーの紹介が、これまで割と淡白に行われていたのが、スクリーンを利用したコミカルな演出とともに行われるようになり、最後にシームレスに初音ミクに繋がっており、ブログ主はこれを「進化」として評価したい。

この辺りは見る者の趣味や感性に左右されるだろうが、ブログ主は、本作くらいのバンドメンバーのカット、観客のカットはライブ感を盛り上げるためには、あってしかるべきだと思う。

欲を言えば、「ライブバージョン」と「初音ミクだけ見るバージョン」が切り替えられればベストだけどさ。

画質、音響については特に問題なし。大きな進化もないけど、画質が悪くなったこともない。

なので、初見の方にとっては、本当にオススメできる作品だと思う。

 

さて次に、今までのシリーズを踏まえての感想だが、ここで少しだけ、個人的に不満というか、物足りなさがあったので、2つ述べる。

 

1つは、オープニング曲。

「ミックミクにしてあげる」。

これがオープニングか〜、と、正直テンションが下がった。

この曲は好きな曲だし、今回に合わせてチューニングされ、素敵である。

素敵である、が、なぜ今この曲がオープニングなのか。

マジカルミライは「未来」と銘打っているだけに、未来感が欲しい。

なのに、10年前の曲がオープニング曲。

会場の盛り上がりの様は熱気につつまれていたが、個人的には物足りない。

なぜこの選曲になったのか、2つ理由があるのではないか。

1つは、10周年の総括的なものにしたい思いがあったから。

ただ、それなら「感謝祭」と「ミクパ」を開催したように、今回も、

「(通常の)マジカルミライ」と「10周年感謝祭」を分けて開催し、

前者は従来通り新しいものを、後者は総集編的な(ミックミク的な)ものにすればよかったのではないか。

そんなパワーは今ないのかもしれないが、「新しいもの」と「総集編」的なもののバランスが、いまいち悪い気がした。

もう一つの理由は、これは全く個人の趣味の問題だが、「砂の惑星」のノリがいまいちだから、ミックミクがオープニング曲になったのではないか。

 

砂の惑星」は悪い曲ではないが、元気にのれる曲ではない。

「マジカルミライ2016」のテーマ曲でありオープニング曲「39ミュージック」はまさにオープニングにふさわしい盛り上がれる曲だったし、それと比較しても、「砂の惑星」のせいではないかと考える。

いっそのことオープニングは、シンギュラリティかデコレーターでもよかったかな。

 

もう一つの不満点。

ラストの初音ミクの「泣き」。

事前にそういうシーンがあることはネットで知っており、賛否両論であることも承知していて鑑賞したが、ブログ主の感想も「否」であった。

 

初音ミクには元気に「これからも頑張るよ!」と言ってもらったほうがよかったかな。

シクシク泣かれるのは、なんだろう。AKB48の卒業イベントとかの影響なんだろうか、あまり好きじゃなかった。

 

ということで、全体的には楽しめるいい作品だけど、所々、不満が残る感想でした。

 

ではでは。

 

 

ミストよりもVRよりも実在性が高い初音ミクfromロシア

モニターの中から飛び出して久しく、

東京五輪までにはホログラフとして世に姿を表すことが待望されている初音ミク

(※ブログ主の頭の中の話)

で、最近では霧に投影するミクが登場している模様。

「お!」と興味を持って見た動画がこちら。

www.youtube.com

 

う〜ん。

実物を見れば感想は異なるかもしれないけど、動画を見るぶんには、まだいまいち。

画質(実在性)という面でもどうかと思うし、そもそも、「下から霧を吹き続けて安定している大気(空間)」というかなり限定されたシチュエーション限定の代物だから、ここを深掘りするのは筋が悪いような気がする。

 

やはり、VRかARが限界なのか。

と思ってたら科学の限界を超えて来た(fromロシア)のがこちら。

www.youtube.com

 

この完璧な「ミックミク」を聞いた時は、魂が震えた。

見た目も申し分ないが、ミク愛がハンパない。

初音ミクとは何か。

その問いに答えるのは難しいが、情報社会に漂う、捉えどころのない、抽象概念とも、それを共有する共同幻想とも言える。

この娘サラ・スカーレットのミク愛は、間違いなくその共同幻想を支える強烈な担い手だ。

 

もう、これでいいよ。

というか、こっちを俺にくれ。

まらしいの正しい聴き方

natalie.mu

 

この1ヶ月、ヘビーローテーションで聴きまくっている。

まらしい、やはり良い。

昔から、アニメやゲームの音楽を、オーケストラやピアノで弾く取り組みは少なからずあった。ブログ主もその類を何度か購入してきたが、心の底から満足できるものはなかった。技術か、情熱か、そのどちらかが欠けていたからだ。

だいたい、そうした作品に協力してくれる音楽家は、さしてアニメやゲームに興味がなさそうな人であった。オーケストラにしても、本当はベートーベンをやりたいんだけど、「小銭稼ぎができるから」みたいな感じで、渋々やってる感じがあった。つまり情熱にかけるのであり、これは聞いていてわかってしまうのだ。

一方、アニメやゲームが大好きでも、技術が伴っていなければ聞くに値する作品はできないのは自明の理である。

残念ながらこれまでは、技術があっても情熱にかける作品しか、聞くことができなかった。

 

まらしいはその点、両方あることに疑いはない。

恐ろしいほどの技術と、本当に「好き」であることを疑いようのない情熱がそこにある。だから共感を呼ぶのだろう。

 

さて、Vocalo PIANOを買った後、あまりに気に入ったので他のVーBOX等の作品も買ったのだが、どれも気に入ってる。あえて一枚選ぶとしたら、音響の質や、選曲の好みから、やはりVocalo PIANOかな。

 

さて、2つほど聴き方のポイントを挙げておこう。

一つ目は、スピーカーもしくはイヤホンは、できれば「低音を拾う」タイプより「高音を拾う」タイプの方が良いんじゃないか。

いや、どちらでもすごく堪能できるんだけどね。

何回か聞いていると、ピアノの旋律の後ろで「・・・カス・・・カス・・・」という音が聞こえてきた。最初何の音かわからなかったけど、これは多分、足のペダルを踏み替えている音だ。

自慢ではないがブログ主は少しだけピアノが弾けるので(まらしいの百分の1も引けないが)、この音に気づいてしまった。私なら「へ〜、こんな頻度で踏み変えてるんだ」と興味を持ってこの音も楽しめるのだが、普通の人からしたら、ノイズかもしれない。

 

また、この「高音」に関係してだが、まらしいの曲は、車のカーステレオで聞くのにめちゃめちゃ都合がいい。我が家で最近出かける時は、いつも聞いている。

というより、よほど静粛性が高いセルシオクラスの車でない限り、車の中でピアノの音を聞くのは難があるのだ。私も昔、ウインダム・ヒルやグレン・グルードをカーステレオに入れて聞こうとしたが、繊細な音はエンジン音とロードノイズにかき消されるので、ほとんど聞くことができない。

一方、ボカロ曲は、ピアニッシモなんてほとんどなく、基本的にフォルテの高速演奏である。トラックに乗っていない限り、走行中にも十分ピアノの演奏を堪能できる。

 

我が家の車のカーステレオにはもちろん初音ミクも数十曲入っているが、ボカロを1時間聴き続けていると、さすがに嫁から苦情がくる。しかしまらしいは、むしろ2時間聞いていても、許してくれる。ピアノが心地よいのだ。

 

ドライブのお供に、ぜひまらしいを。

 

 

初音未来V4中文版でグローバル化のすごさを改めて思い知る

 

www.youtube.com

 

先月、ついにというか、中国語版初音ミク、もとい、初音未来が発売となった。

彼の国にももちろんフアンは多いわけで、あの10億人市場にミクさんがいよいよ本格参入することには、期待をせずにはおれない。

上の曲「初嵐」はDECO27兄貴の曲だが、中国生まれのPや曲が、新たなシーンを盛り上げてほしいものだ。

 

ちなみに初音未来は、ミクの音声を中国語に対応させただけでなく、イラストなどヴィジュアル面でも、ローカライズがきちんとされている。腕まわりなど、ところどころにチャイニーズテイストが入っているのだ。

これはグローバル化として非常に正しい。

かつて日本の企業は「俺たちはいいもの作るから、グダグダ言わずに買えよ」的な発想で、ローカライズを基本的に無視して大失敗した。その点、クリプトンフューチャーはわかってらっしゃる。現地のニーズに合わせたミク(未来)さんを、きちんとこしらえた。

 

ちなみに、「初嵐」の曲は、ラックスのCMソングとして使われてるとのこと、

https://www.weibo.com/1997748453/FiATbqpSC?type=comment

ヨーロッパ企業の商品を中国大陸で販売するのに、日本のミクさんが一役買う。

これをグローバル化と言わずして何というのか。

 

なんだよ、これで初音ミクのほとんどがわかっちまうじゃないかよ(感嘆)

bubble.songrium.jp

 

産業技術総合研究所首席研究員の後藤真孝氏の力作。

いや、すごいね。

こんなクールなプレーヤー、見たことないわ。

ミク初級者は、とりあえずこのプレーヤーで遊んでおけば、

歴史というか世界観というか、大体の「ミク」がわかってしまう。

このブログと大違いの、ほんまもんですわ。

 

PSVRの『初音ミク FutureLive』は現存するミクの究極兵器だ

www.youtube.com

 

PSVR、欲しい欲しいと思いながら、入手できずに1年が過ぎた。

最近では、やや当初の物欲が失せ、冷静に考えると高い買い物だから、

もういいか、と思っていたのだが、

新宿にある期間限定アミューズメントパークVRゾーンに行き、

「やっぱり欲しい」と思っていたところにアマゾンで1台在庫があったので、

ええい、と買ってしまった。

ソフトは、もちろん初音ミク一択(笑)

 

なおPSVRには初音ミク関連のソフトが2つある。

よりライブ感が味わえる『FutureLive』と、音ゲーの『ProjectDiva』。

ブログ主は、あまり迷わず『FutureLive』を購入。

決め手は2つで、音ゲーに興味がない(上手くもない)し、単に鑑賞したい派だからということと、あと、よりライブ感を味わえるから。

唯一『ProjectDiva』に惹かれた点は圧倒的な曲数だが、まあ、先の2つの決め手が上回った。

 

で、鑑賞してみた感想なのだが、これはヤヴァイ。

存在感が半端ない。というか、理論上でも、そこに実際に「存在している」と言ってしまっていいのでは。初音ミクを所有するのに、これ以上の方法は、マジでホログラフしかないと思う。

 

ステージの上で真正面から見ると、今までブルーレイで散々みて来たはずのミクさんを、全然見れていなかったことがわかる。

例えばネイル。爪の色もグリーンだった。

あと、くっきり二重(笑)。

最初、緑の眉の下にもう一つ眉があるのかと不思議に思った二重まぶた。

 

もちろん、目の前で健気に熱唱する躍動感も素晴らしい。

ステージ上で動き回られると、たまに「ぶつかる」のだが、その時は思わず「あ、ごめんなさい!」と謝りそうになる。それくらい、近い。

 

ガヤも素敵。

観客席から見ると、サイリウムを持った客に囲まれるのだが、ただのドットだとわかりながら、なぜか親近感を抱いてしまうのだ。彼らが熱心に応援している姿は胸熱である。

 

このソフトからは、ひしひしとミク愛を感じる。

単に「初音ミクをVRで出せば、お前ら買うだろう?」という考えでリリースしたものではない。

製作陣が、自分たちに何ができるか、隅々まで考え抜いて、見るものを楽しませるために作ったソフトウエアであること間違いなしだ。

 

逆に、ここまで作られてしまうと、「ライブに行かなくてもいいや」と思う人さえ出てくるのではないか、と余計な心配をしてしまった。(だって理論上は、スクリーンに投影されているミクさんより、目の前のフルCGの方が、本物と言えそうだし・・・)

まあ、ライブにはもちろんライブの魅力があり続けるだろうが、少なくとも海外の外国人がライブに行けない悔しさを補填する役目は、十二分に果たせるはずだ。

 

恐ろしい子